昨日ダンナさんと仕事が終わってからルミナリエを見に行きました。
 もうすっかり神戸の冬の風物詩となっている感じがしますが、
地元民としては、電車は込むし、毎年違うんだろうけど毎年同じような感じだし、
私は今年はもういいかって思ってた。
 ダンナさんは電飾系がけっこう好き。
デジカメとケータイを両手に無心に写真をとってらっしゃいました。

 昨年はちょうど結婚式の準備で、
近くの衣装屋さんで衣装合わせをした帰りに寄ったことを思い出した。
確か私の誕生日。

 来年もこうやって一緒にルミナリエ見るのかな?
ずーっとダンナさんと一緒に生きていくのかな?

 色とりどりの光が降り注ぐ中で
ダンナさんの横顔をみながらぼんやり思っていた。

あの光を見ると不思議と毎回、
今までのこと、これからのことを考えてしまう。

いつわりの?誕生日

2003年12月24日
 昨日は私の誕生日。
結婚して初めて2人で迎える誕生日。

 今日はクリスマスイブ。
結婚して初めて2人で迎えるイブ。

 こんな形で迎えることになるなんて。

 ダンナさんは初めてプレゼントを抱えて帰ってきた。
付き合っていた頃は1度もなかった。

 昨日の朝、誕生日プレゼント何が欲しい?って聞かれた。
「あなたが居れば何にもいらない」
真顔で答えた。本当だもん。

 プレゼントはキディランドで買ったおもちゃ。
ほのぼのした顔の人形がソーラー電池で首をかしげるお人形。

 包みを開けたとき、可笑しくなって少し笑った。
こんなくだらないものをきっとダンナさんは真剣に選んでくれたんだろう。
まだ、少し口数の少ない私を気遣って。
私の好きな黄色のお人形。
そんな私を見てダンナさんも笑っている。

 もめる前に予約していたクリスマスケーキにロウソクを立ててお祝いしてくれた。
 「今年は寂しい思いをいっぱいさせてしまった。これからは誠心誠意守る」
ダンナさんがロウソクの炎を前に誓っていた。

 昨日私たちは久しぶりに愛し合った。

でも私はまだ思っている。
本当にあの人とは終わったの?

こんなにダンナさんのこと好きなのに、信じられない私。

プチ家出 その2

2003年12月22日
 朝、ケイタイの着信で目が覚めた。
マンションの管理人さんから。「お留守ですか?」
その日は午前中消防点検が入ることになっていた。
「あ!すみません。主人がいるんですが、まだ寝てるんだと思います。すぐ起こします!」

 まったく。何の役にも立ちゃしない。
すぐケイタイに電話する。「全然気づかんかった。で、帰ってくるの?」

 ケロッとしている。それにグースカ寝てるし・・・。
 とりあえず、終わったらまた電話してと電話を切る。

 相変わらずマイペースな人だ。本当に。
眠れないくらい悩むなんて経験は絶対ないんだろうな。
ま、私も寝てたけど。
「で、帰ってくるの?」って何?帰ってくなくてもいいの?

 昨日のメールを見た時点で、取り乱して連れ戻しに来てもバチは当たらないと思うんだけど。
ダンナさんの性格からいってそんなことはしないだろうと予測はつきましたが。
 気がすむまでこっちに居てもいいなんて言われたらこれまたショックよね〜。
 親の手前、週明けまでには帰らないといけないし・・・。

 またいろんなことを考えた。
出てきたはいいけど、やっぱり自分から戻るのは何だか一人ずもうでもしてるみたいでイヤだ。
迎えにこいよ!

 私が自分の家に戻れたのはその日の夜。
夕方、車検を終えたダンナさんがその足で迎えに来た。
 正直、ちょっとホッとした。

 家に着いた。
 でもまだダンナさんの顔を見ると涙が溢れる。
 顔を背けて何もしゃべらない私にダンナさんがまとわり付いてキスしてくる。

 そんなことでうやむやにされちゃたまったもんじゃない!
 昨日、今日の私の涙が全部ムダになっちゃうじゃない!

イヤイヤをして離れる。

「悪かったからもう泣かんといてて〜」
「心にスキがあった。もう俺ちゃんとするから!」

抱きしめられても涙があふれるばかり。

 何時間かこんな押し問答が続いた。
そのうち私の気持ちも落ち着いてきた(というか、もう本当に泣き疲れた感じ)。

「仲直りのキス」とか命名して勝手に仲直りさせられた。

 ダンナさんがお風呂を沸かしてくれた。
なんとなく、うまいこと丸め込まれているような気もするけど、少しは反省してるし今回のことは許そう。
 そう簡単にこの悪いクセが治るとも思はないけど、今回のことでダンナさんも知恵がついただろう。
するんだったら絶対バレないようするだろう。
して欲しいって言ってる訳じゃない。しないのがいいに決まってる。
 でもまたやるんだろうな・・・。もう本人に任せるしかないのかな。
 でも、次見つけたら許さない、というか、自分自身諦めがつくかな。

お湯につかって考えた。

 でも、ちゃんと言っておかないといけないことまだ言ってない!

 お風呂からあがったダンナさんを捕まえて布団の上に座らせる。

「悪いことしたと思ってる?」
「ほんとに反省した?」
「もうしない?」
「絶対?」
だまってうなずく。

「じゃ、明日から普通にする。」
「でも今度見つけたらその時はもうムリ。きっと耐えられない。」

「その時は離婚やな。」

ダンナさんの口からそんな言葉が発せられた。

 どこまでの覚悟があってこの言葉を口にしたのかは分からないけど、
ダンナさんの決意の現れかなと今回はいい方に解釈することにした。

そんなこんなで私のプチ家出は終わった。
明日は私の誕生日。年末には2人で温泉旅行の計画もある。
果たしてこれからダンナさんがどれだけ今回の罪滅ぼしをしてくれるのか、
とくと見せていただこうと思っている。

プチ家出 その1

2003年12月21日
 金曜日、仕事が終わってもまだ実家へ帰るかどうか迷っていた。
 ダンナさんがさらっと口にしたあの態度を思い出すだけで涙が溢れて怒りでワナワナしてしまうのに、ここでこれ以上ことをオオゴトにしていいもんやろか?私が我慢したらすむんやし・・・ともも考えた。
でも、どうもダンナさんは今回のことを軽く考えている感じがする。
もう、バレて謝ったんやからいいやんみたいな。
 やっぱりこのまま済まされたんじゃ、2人のために良くない!と決心して実家へ帰りました。
 でもね、次の日車検受けるからそのお金が必要で、一旦家に帰ってお金置いて、晩ご飯まで作って出てきた…。
職場のパートのおばちゃん(私の職場でのお母さん。何でも相談してる)にさっきそう報告したら「そんな家出あるかいな〜!」と突っ込まれてしまった。

 まあ、自分の家を出るとき涙の出ること出ること。
金輪際もう帰ってきませんみたいな。
 そんなに悲しいんやっらた止めたらええやんと思いながら、ヒックヒックいいながら駅まで歩いた。
今年一番の寒波が来てるとかで、えらく寒くて、さらに惨めな気持ち。

 駅につくと、ケイタイが鳴った。
ダンナさんからだった。
 ここで声を聞いたらきっとくじけてしまうと思い電話にでることが出来なかった。
 きっと朝の私の態度を気にして今日は仕事を早く切り上げて帰ってくるつもりだったんだろう。

 すぐにメールを打った。
「ごめん。今朝のは効きました。顔見るのツライ。今日は実家に帰らせて下さい。ご飯チンしてね。」

 びっくりしたのかな。しばらく返事がなかった。
 お〜、これよこれ!私がどれだけショックを受けてるか分かって欲しいのよ!
 と思っているはずなのに、返事が来ないことがまたまた悲しくて涙がでてしまう。

 とりあえず、「仕事で近くまで来たから」とか適当に親には言って普通の顔をして接した。
こんなこと親には言えない。
余計な心配はかけたくない。

 久しぶりの実家だったので両親は楽しそうに近況報告を矢継ぎばやにしてくる。
私は相槌をうってはいるものの、今何をしているだろう、何を考えているだろう、なんで何にも言ってきてくれないの、と頭の中では全くほかの事を考えていた。

 布団に入ってもいろんなことを考えてた。
ダンナさんはどんな気持ちでこんなことをしたんだろう、やっぱり私がいたらないからこんなことになるんだよな〜。
 いろいろ考えるたびに涙が溢れる。

 夜中やっとダンナさんからメールが入った。
「寂しいやん。帰ってこいやー」

・・・。
それだけ?

「私だってどうにかなりそうなくらい寂しい日がいっぱいあった。でも今日が一番寂しくて悲しい。」って打ってやった。

 しばらくしてまたメールがきた。
「俺が悪いし、ほんまに反省してる。見捨てんといてな。明日から心機一転するからこれからも宜しく!」

・・・。
一人だけで心機一転すんな〜!私は置いてきぼりかい!

 また悲しくなって泣いた。そのうち疲れて寝てしまった。
人間辛くっても眠れるもんなんです・・・。

明日へ続く。

 答えは「部屋代」だそうです。

 今日仕事が終わったらそのまま「実家へ帰らせていただきます」ってやつをやります。
 初体験です。
 昨夜、また消し忘れメールを発見してしまいました。

「金曜日は高いんと違う?」

 なんの話ですか?
 ホテル代ですか?
 温泉旅行でも行こうとしてますか?

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 お布団に入って電気を消して、顔が見えなくなってから、とうとう話を切り出してしまった。
一人でこの事態を抱えるのが苦しくなって。
言い出そうか迷った。ここですべてが崩れてしまったらどうするの?って。
 でも、着々と縮んでいく2人の距離を感じながら、知らないふりをするのももう限界だった。

 専門学校の同級生。たまにメールしてただけ。ただの友達。会ってない。何もない。

 私の質問に言葉少なく答える。

 もうメールやめるわ。オレが悪い。泣かんとって。

 胸の中にしこりのようにカチカチに固まっていた気持ちを吐き出した途端、張り詰めていたものが途切れた。涙が止まらなくなった。
 今まで、誰にも話すことが出来ず、相談も出来ず、悪いほう悪いほうへと考えてまた落ち込んでいた。ひとりでもがいていた。苦しかった。

 今まで聞いたことのない質問をしてみた。
「なんで私と結婚したん?」
答えは「シオドキと思ったから。」それなりに自分で考えたと。
「一緒にいて楽やしな。」

「私のこと好き?」
「好きやで。」
…初めて聞いた。

 昨日の今日でまだ私自身気持ちに整理が付いていない。
ので、以下、昨日のダンナさん語録。

 浮気相手を好きになったり絶対しない自信がある。離婚なんかしない。
子供作ってやっと一人前、親安心させてやりたいしな。
そんなに悩んでると思わんかった。
女はすごいな。色々考えるんや。男は何にも考えへん。先のこととか何も。
エロ画像見るのと一緒の感じかな。出来ればヤリたいと思うのも確か。

 あとは、忘れた…
ほんとのことなのかまだウソを重ねているのか。
悪いと思っているのか思っていないのか。

 弁解するわけでもなく、かと言って開き直ることもなく、素直に思っていることを口にしている様子だった。
 ポツリポツリと口を開いてくれた。
昔みたいに逆ギレされたらどうしようと思っていたから、その点では少しは私のことを思いやってくれるようになったのかな。
 でも、本当に二度とその人とメールしないかどうかなんて分からないし、昨日の話だって明らかにウソと分かる点も見受けられるし。

 と、こうやって、ダンナさんのことを信じることが出来ないことが一番悲しい。
この疑心が晴れる時はくるのでしょうか。

 金曜日に高くなるものの正体もまだ分かりません。これ聞いたらもう一回泣かんとアカンかな…。

 多分今夜からメールチェックはしません。
見るのがほんとに怖くなりました。


そして今回の発覚。半月前ぐらいです。
『「マル禁」の金曜日だね。また来週〜』
次の月曜の朝。『おはよ〜』
次の日。『吸いて〜』(スミマセン。突然お下品で。そういう意味の「吸いたい」です。これは)

 この辺りで私の不安は確信に変わりました。
「人妻と浮気してる」。
 
 週末はお互い家庭があるからメールはご法度。だから金曜はマル禁。→また来週。な訳で。
「吸いて〜」って、もうそういう関係ってこと?

 そういえば、このところダンナさんが淡白です。
 もともとあまりいちゃいちゃする2人ではありませんでしたが、そこは新婚!
 テレビをみながらいちゃいちゃ、歯を磨いていたらいちゃいちゃ、おふとんに入ってからも私のおふとんに侵入してきていちゃいちゃ…

 そのいちゃいちゃが減っていました。
まだまだ若いダンナさんにとって、私とのいちゃいちゃが減っている=性欲が減退した
とは考えにくいでしょ。
ということは、
私とのいちゃいちゃが減っている=他人とのいちゃいちゃが増えている
って思考回路が出来ちゃうのも自然でしょう?

 ショックでした。かなり。
いきなり濃厚な間柄の女性の存在を提示されてしまったんですから。

 その日から、メールチェックをする私の手はわなわな震えてしまいます。
激しい動悸に見舞われます。
メールを見つけると声を殺して泣いてしまいます。
それでも辞めようとしないのはナゼでしょう。

 その次の週、ダンナさん送信メールの消し忘れ。
「いつでも都合つけるよ」「最寄り駅教えて」「明日は無理やなあ。残念。来週やね」
 2人は会おうとしています。
初めて会うのか、それとももう会っているのか。そこまでは分かりませんが、来週会おうとしています。

 今までになく心が揺さぶられました。お風呂のダンナさんに聞こえないように声を殺して泣きました。

 これまでのメール相手はケイタイの住所録に登録されていることはありませんでした。
でもこの人はちゃんと「●●商店」とあたかも仕事の取引先というような名前で住所録に登録されていました。アドレスだけじゃなくケイタイ番号も。
それだけで初めから今までの人とは違うと感じていました…

 「来週会う」。相手は人妻です。2人が会えるのは昼間です。
 12月に入ってダンナさんの仕事は落ち着いていました。
 営業という職種柄、仕事中の外出も普通にあることですし、直行直帰しても誰からのおとがめもありませんよね。
 その身分を生かして、ダンナさんは昼間その人に会いに行くと言っているのです。

 昼間人妻と浮気をして、そしらぬ顔で家に帰ってくる。
考えただけでいてもたってもいられなくなる思いでした。
ここまでやってしまう人だったの?
ガラガラと何かが崩れていくのを感じました。

「来週」は針のむしろでした。
車で出勤した日は特に。
でもどうやら、「来週」は会えなかったみたいです。
 というのも「来週」しょっぱなからダンナさんの上司の奥さんがお亡くなりになって、お通夜やらお葬式に参列していたし、「新しい仕事が入って急に忙しくなりそうだ」とも言っていたので。
 そんな暇はないだろう、と、あくまでも私の予想ですが。

 そのまた次の週、また送信メールが残っていました。
「忘年会続きでふらふらです。今年もあと少しですな〜。」
なにやら、いつもと違ってあっさりしたメールだなと感じました。
その時はそのメール1本だけ。

 そしてその2日後の送信メール。
「寂しいぞ、お姉、なんでメールくれへんの」
「他のだれかと会ってていそがしいの?仲良くしてーな、なんか面白いことない、協力するで」
「メル友いっぱい作ったらややこしい、あなただけで大満足(ハート踊るマーク)」
 どうやら、いつもの時間に決まって送信されてくるはずの人妻からのメールがなかったようですね。

 私が確認できたメールはこれが最後。
その日以降受信メールはもちろん、送信メールも見当たらない状態です。

 元来、うちのダンナさんはマメではありません。
 私と付き合っている時も、仕事が忙しくなれば、メールもままならない状態でした。
1ヶ月以上会えないこともザラにありました。
 友人にそんなのよく我慢できるねと言われたこともありました。
 会えないときは不安になりましたが、その時はほんとに信じていましたから。
 それに、お誕生日、クリスマス、そういうイベント関係も興味なしです。
プレゼントなんてほとんど貰ったこともありません。

 どうですか?
相手の人妻さんは、こういうのダメな人なんじゃないですか?
「仕事が忙しくなったからしばらく会えない」とか我慢できない人なんじゃないですか?

 だから、「忘年会続きでふらふらです。今年もあと少しですな〜。」なんて少しでも温度の低いメールが送られてくると、毎日送っていたメールを送らずにスネてみたり、「私の他にもメル友がいっぱいいるんで私の相手してくれないのね」みたいな返信をするんじゃないですか?
 この辺からは全く私の妄想です。
なにせ、あのメールを最後にやり取りが確認できない状態ですから。

 ダンナさんも多分そういう女性は苦手だと私は思っています。
 でも、メールの文面から分かるようにくらいついてますね〜。自分から。
 私はそれが悲しかった。
相手に引かれたら自分も引けよ!みたいな。
なにまだ未練たらしくお願いしてるねん!何が仲良くして〜なよ!

 ここまでくると悲しいを通り越して情けなくなってきます。
そんなに人妻のこと、好きなんでしょうか。

 メールが確認できなくなってしまった今日この頃、うちのダンナさんがその人妻にふられることを一縷の望みとして毎日過ごしています。

 昨日はケイタイメールにまつわる昔話で終わってしまいました。
今日はその続き。
 後にも先にも私たちがケンカしたのはそのメール事件の1回きり。
 なんでだろう。私たちはあまりケンカしません。
 もともと2人とも「アツイ」人間ではないです。
 ダンナさんはよく他人から「ポーカーフェイス」「何考えてるのか分からない」って言われるって言ってましたし、わたしも「落ち着いている」とか「冷めている」とか言われることがありますから。
 加えて2人もあまり他人のことを干渉しないタチですね。
干渉されるのも好きじゃない。
だから、結婚前も1日1回メールするかしないか、会うのもお互いの都合の付く週末のみ。
 残りの日はそれぞれの独身生活を満喫していました。
 それぐらいがちょうどいいってお互い思ってましたねえ。

 ま、そんなこんなで私たちは結婚しました。
 結婚後は毎日会う訳で(当たり前)、当然私のケイタイチェックも毎日の日課になってしまうんですね。
 
 結婚後も、「ばれないように」してくれていたダンナさん。(いえ、ほんとに何もなかったかもしれませんよ。)
 仕事も忙しいダンナさん、お疲れの日もあります。時々メールの履歴を消すのを忘れちゃう日があるんですね。

 結婚後初めて発見したのは夏ごろでしょうか。
 出会い系サイトで知り合った年上の女性。
「●●さんはどんな人ですか?」「休みの日はなにをしていますか?」
相手のこと、探ってます。探ってます。
 このメールを発見した時も、言おうか言うまいか迷いました。
 でもあの時のあの言葉。「そんなんやったら別れた方がいいやん。」
この言葉が頭をよぎったんです。
 結婚した今でもああやって簡単に別れようっていわれちゃ大変ですよね。
私は思いとどまりました。

 その後、当たり障りのないメールが数回残されていただけで、しばらくすると、その相手とのメールはなくなってしまいました。

 「あ〜、やっぱりまだやってるんだな。結婚しても変わってくれないんだ。」
 ダンナさんに対する不信感が生まれてしまった瞬間でした。

 一度失った信頼を取り戻すには相当の努力が必要でしょう?
 多分私からは一生ずっとこのダンナさんに対する不信感は拭えない。
 こんなことぐらいでダンナさんのこと嫌いになったりはしないけれども、全身全霊で信頼することはもう不可能。
 いつもどこかでダンナさんを疑ってしまうスタンスにダンナさんがしたんですよ。
 今年お初の風邪をひいています。でも今日はもうだいぶマシです。
一番しんどかったのは昨々日。一日中熱っぽくって仕事にならなかった。

 私は本当にしんどい時はほとんど仕事を休まない。
有給休暇は「有効」に使いたい人だから。だから私が有給を取る時は大抵が仮病。
 体調不良を朝電話で職場に告げると、さぁ!とエンジンがかかる。
そしてその特別な一日を有意義に使わせていただく。
そんな時のために多少しんどくても仕事にいってしまう。

 ダンナさんのメールチェックは毎日ダンナさんがお風呂に入っている間に行う。
この悪しき習慣が私に付いてしまっているのも、元を正せばダンナさんが悪い。

 結婚前に2人で映画を見に行きました。
うちのダンナさんは、カバンを持ちません。
いつも手ぶらで、お尻のポケットに財布とケイタイを入れています。
だから、映画鑑賞中は邪魔になるその2つを私のカバンに預けてくるのです。
 映画終了後、トイレに行きました。
そこで、ダンナさんのケイタイを預かったままだったことに気づいた私は、軽い気持ちでメールの履歴を見たのです。
 普段からメールを見せてもらったりもしていたし、あまり隠したりすることもなかったので、怪しいとも思っていませんでした。

 そしたら、いきなり女の人とのラブラブメールを発見。
文面にはハートの絵文字が無数に踊っていました。

 一瞬頭が真っ白になって、事態を把握するのに時間がかかりました。
「遅かったね」のダンナさんの問いに「めっちゃ混んでた」と返事するのが精一杯。
 いつもデートの帰りは途中の駅まで送ってもらっていた。私の家までは少し距離があるので。
 車に乗ってからも私の頭の中にはハートのマークがずっと踊っていて離れない。
自然と無口になってしまう。
 そのうちいつもの様にダンナさんのケイタイを手に取り、着信音を変えたりして遊んだ後、メールの画面を開いた。白々しく「ナニコレ?」ともう一度驚いて見せる。
 ダンナさんにハート踊る画面を見せる。いかにも「今見つけましたよ」という風に。
 ダンナさんはまず笑ってとぼけた。でも、私のきつい口調にこれは逃げれないと感じたのか、やっと真剣な顔つきになって「なんでもないって。」と弁解を始めた。
「夏に海に行った時ひっかけた子。でも会ったこともない。」

 その年の夏はダンナさんは仕事が忙しくって、お盆休みも返上で働いていた。
もちろん私も会うことも出来ず、メール交換の日々だった。
 仕事が一段落した夏の終わり。「この前やっと仕事仲間と海にいったわ〜。」と聞いていた。きっとその時声を掛けた子なんだろう。

 私はそれまでも仕事が忙しい時はあまり無理に会おうとねだったりすることはしなかった。会いたいけど我慢していた。なのにダンナさんは海でナンパ・・・
 涙が溢れた。ダンナさんの前で初めて泣いた。

 涙にむせぶ私を目にダンナさんは「なんで泣くねん?なんでもないって。メールしただけやん。」
「でも、ハートマークいっぱいやん」
「あほか。誰にでも使うやろ〜」
「私には使ってくれへんやん」(というか、私たちは持っているケイタイの会社が違うので絵文字は使えない。そんなこと分かってるけど。)
「そんなにオレのこと信用できひんのか?…いややねん、こうやってもめたりするの。そんなんやったら別れた方がいいやん。」

 その台詞を聞いた時ドキッとした。
ダンナさんは謝りの言葉を口にしていない。自分の非を認めないうちから「こんな状況ウザイから別れる」と言っている。
 私との付き合いってそんな程度なんや…。ケンカしたらこういう風になるんや…。

 メールのショックの上にこのショックが積み重なって私の涙は止まらなかった。
 そんな様子に明らかに不機嫌な顔で「これでええやろ?」とその子宛に打ったメールの文面を私に見せる。
確か「メールしてるのがバレて彼女が泣いているからもうメールはしない」みたいな文章だったと思う。
 そのメールをその子に送信してもう一度「これでええやろ?」
私は何も言わなかったと思う。

 「送っていくわ。」不機嫌な口調で私に告げると無言で車を運転しだした。
 私はその沈黙に耐えられなくなり「●●駅でいい」といつもより手前の駅の名前を言うと、「泣いて顔腫れてるんやから家まで送る」とその日は1時間かけて家まで私のことを送った。

 今、こうやって改めてその時の事を思い返しているのだけれども、その後どうやって仲直りしたのか記憶がない。
多分次の週末にはまた会っていたと思う。
 その間、メールか電話でのやりとりがあったんだろうけれども、ホントに覚えていない。

 でも、ダンナさんの口からゴメンの言葉は発せられないままだったことは確か。

 昔話が長くなってしまいましたが、こういう形でメールでもめたことがありました。
 それからです。ダンナさんのケイタイを預かった時、ダンナさんが寝静まった後、必ず「メールチェック」するようになったのは。

 でもダンナさんもバカではありません。
何人もメル友を作っていたかもしれないし、本当に1人もいなかったかもしれません。

 とりあえずはそれ以降、結婚するまで怪しいメールを見かけることはありませんでした。

 「男の人は浮気をする生き物だから仕方がない」とどこかで私はあきらめています。
 だからダンナさんにも昔から「浮気を公認する訳じゃないけど、やるんだったらバレないようにやってね」と言っていました。
 ダンナさんはそれを実行していてくれたのでしょうか…。

 私の初めての「日記は小学校時代の「夏休みの日記」。
それから「日記」を書くことは嫌いではなかった。
書いたり書かなかったり。友達との交換日記なんてのもあったな。

ただ書きたくなるテーマはいつも同じ。
小学生時代のかわいい「誰々ちゃんのこと好きみたい」っていう気持ちとか、
世間的にいう結婚適齢期を迎えた「私のことどう思ってるんやろ?」の恋愛まで、
これまで、色々な「恋愛」日記をつけてきた。

 この度、私は結婚しました。ダンナさんというパートナーを得ました。
4月に結婚してもう半年。
結婚後も仕事を続けている私は、180度どころが270度くらいガラッと変わった毎日の生活に追われる日々です。
 結婚前は決してすることのなかったお料理、洗濯、そして、ダンナさんのお世話。
毎日が慌しく、ばたばたです。
 それでも、昔から憧れていた新婚生活。それを今実際に体感している喜びで楽しい毎日です。

でも、ただひとつだけこの幸せな新妻を不安にさせる要因がこの生活に隠れているんです。
それは、ダンナさんの浮気。
これひとつだけです。だけど、この生活の基盤を根本的に揺るがす可能性のある大きな要因です。

 最近、それを発見してしまいました。
だから、今回書き始める日記は今までとはちょっと毛色の違うものになるでしょうね。

まだまだ発覚直後でこれからどう進展していくのか分からない日記ですが、落ち着いて自分を見つめるために書いていきたいと思います。悲しい日記にならないことを祈りながら…。

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